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2013年1月

2013年1月31日 (木)

文庫刊行のお知らせ:3月『ヴォイセズ/ヴァニーユ/太陽の涙』

『ヴォイセズ/ヴァニーユ/太陽の涙』のあとがきを、昨日書き終えた。
河出書房新社から3月に刊行される。
詳しいスケジュールが出たらまたアップします。
装丁は、『東京プリズン』と同じ、大好きな鈴木成一さん!
見本を見ましたが、う、うつくしすぎる!!!

あとがきはいつも、書きたいとは思う。

今まで読んでくださった、あるいは心で応援してくださった、すべての方にお礼を言いたい気持ちで。でも、苦闘する。
私は、なぜか、あとがきを書くのがかなーり苦手だ。なかなか書き始められず、書くと、書きすぎだ、と思う。

あとがきに書いたことを、少し。

「 あとがきを書くのは苦手だ。
 だいたい、校正刷り(ゲラ)を読むだけでも苦手なのに、どうして語らなければいけないという。ところが、書こうとすると、元が編集者とライターの両方で あった性(さが)で、作家に関する論考を発注されたと心身が勝手に理解(誤解)するのか、そのモードに入ってしまう。
あるいは「発見」や「再発見」というプロセスがとにかく好きなのかもしれない。そして不条理だがとにかく、書き終わるまでこのモードからは抜けられない。」

 そうか。書いてわかったが、そりゃ、苦手なはずだ(苦笑)。
 これも私の発見と再発見のプロセス。
 大事な体験をしました。

 『太陽の涙』は、文庫初収録。大国に翻弄され利用され「原発電気奴隷」にまでなる離島を当地の神話とからめて書いた話で、2008年にこれを書いたのは予言的、と言われたものの、今に至るまでさっぱり話題にはなっていない(笑)。

 ただこの話、本当は、単行本がいい!
 大島梢さんの絵、それだけで価値がある。
 明るすぎて冥(くら)い南の風景を、彼女ほど描き出せた人を知らない。
 貼っとく! 見てください!!!

http://www.amazon.co.jp/%E5%A4%AA%E9%99%BD%E3%81%AE%E6%B6%99-Coffee-Books-%E8%B5%A4%E5%9D%82-%E7%9C%9F%E7%90%86/dp/4000281739

 一人でも多くの人が、この単行本を手に取り、大島梢さんの絵に触れて何かを感じてくださること、岩波書店の「カフェ・ブックス」という美しい本のシリーズに気を留めてくださることを、願っています。

 この文章も、読んでくださる方がいることに、感謝します。

2013年1月28日 (月)

今日やってきた言葉

宇宙がその役を私に望むなら、私がその役をやるだろう。

友が教えてくれたこと

ふるい友達のMに会った。師匠の師匠にあることを習っていた姉妹弟子だ。
Mはすごくキラキラきれいになっていて私はうれしかった

Mが昔、摂食障害(食べ吐き)を持っていたことを、私は今まで知らなかった。
摂食障害はボディイメージの歪みの病だ。「こうあるべき」と思っている自分と、現実の自分がずれていて、現実のほうを責める。人が考えるよりずっと厄介な病で、死に至ることもある。それは自死と言えると思う。

しかし、と突然思い至った。

摂食障害は特殊に見えるけど、
「人のすべての悩み、苦しみ」は、「これ」ではないだろうか?

「こうあるべきと思い込んでいる自分」と「あるがままの自分」がずれている。そのずれに苦しみ、現実の方を否定して自分を責めているんじゃないだろうか?

人というものの普遍的な悩み苦しみを、体を張って教えてくれた人を、勇者だと思う。
ありがとうM。

2013年1月18日 (金)

『ヴァイブレータ』新装版のお知らせ

『ヴァ イブレータ』が新装版になって復刊します。
講談社文庫、2月15日発売予定。

装丁も新しくなります。担当してくださったのは、旧版と同じ常盤響さん! 旧 版の装丁が大好きだった私も、ハッと息を飲む美しさです!! ファンだった常盤さんに、ドキドキしてお願いした日がよみがえりました。

新装版解説もあります。なんと、寺島しのぶさん! 
映画版で主人公の玲を演じてくださった、しのぶさん!
私に役者というものは心底すごいと思わせてくれた人です。

私も新装版解説を書きました......(汗)

大雪の降った三日前、1月14日に、知らない町の喫茶店で、ゲラ(校正刷り)に赤を入れていました。それはまるでお出かけ日和ではなかったのですが、知ら ない町で『ヴァイブレータ』の校正刷りを読むのには、なんてうってつけの日だったのだろうと、ページをめくって思いました。東京に、ひと冬何日しか降らな い雪の日に、知らない町に行くのが始まりだったから....。
http://www.amazon.co.jp/%E3%83%B4%E3%82%A1%E3%82%A4%E3%83%96%E3%83%AC%E3%83%BC%E3%82%BF-%E8%AC%9B%E8%AB%87%E7%A4%BE%E6%96%87%E5%BA%AB-%E8%B5%A4%E5%9D%82-%E7%9C%9F%E7%90%86/dp/4062735806

2013年1月 5日 (土)

あけました

親友にして腹違い種違いの実の妹(氣志團の名言)が、うまいことを言った。
「体内時計で生きてみると、やっと2013年がしみてきた感じ」

そうそう! 元日から4日くらいまでは、ひたすらぽかーんとしてる感じ、無な感じ。
だから、今のタイミングで言います。
みなさん、あけましておめでとうございます。
開けてきた〜。

昨年は『東京プリズン』への応援、ありがとうございました。
今年は、まず、2,3月ころに文庫がいくつか新装復刊します。『ヴァイブレータ』(講談社)『ミューズ/コーリング』『ヴォイセズ/ ヴァニーユ/太陽の涙』(河出書房新社)。
『ヴァイブレータ』以外は合本とあいなり、編集の妙味もたいそうおいしく味わえます(私自身にもかなりびっくりなおいしさでした。併せて読むと、意外なつながりがわかります)。

近い新刊は、講談社現代新書。メルマガで連載してきた戦後論であり、『東京プリズン』の思索編。タイトルは『愛と暴力の戦後とその後』(仮題)。

小説は、未刊行の走り屋小説を!まずは完成させます。走り屋小説....でありつつ、「人の意識とは何か、どこにあるのか」という話であります!
全国の乗り物好きのみなさん! 体感を愛する八百万(やおよろず)の民! 腕に覚えのあのひとこの人! 意識の秘密を知りたいと願うみなさん!
ぜひ、お楽しみに!!

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